夢の続きを見てみないかい
2007年 03月 06日
彼女の名前はレンアイマスター ピンクマン!レディ。
※!マークは抜いてはダメらしいです。
わたしに女のいろはを教えにやってきたらしいです。すごい余計なお世話だ!ヽ(`□´)ノ
ピンク:あなたには女としての魅力が足りないのよ。もっと自分を磨きなさい!!
セリシア:そ、そんなこと言われても…今の自分で満足してるしなぁ
ピンク:そんなことだから女としての器が違う、とか言われてしまうの!さあ、一緒について来なさい!わたしがいろいろ教えてあげるわっっ!(ガシッ
セリシア:え、ちょ、ちょっと!?離して誰かたすけてぇぇぇぇぇぇぇ…………!!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
気がつくとそこはどことも知れない地下室。明かりがあるので暗くはないものの、乾いた地面から染み出すように上がってくる地熱の熱気、そして言い知れぬ緊張感からか、じわりと汗が浮かぶ。
セリシア:ここは……どこなんだろう。おなか空いたよう、帰りたい…………。
ピンク:ここはアイアンサウスの下層階よ。あなたは今からここで生まれ変わるの。
セリシア:Σ(゚д゚;)びっくりした…どこから湧いたんですか。
ピンク:さっきから裏にいたわよ。さぁ、まずはその地味な格好をどうにかしなきゃね!これに着替えるのよっ!!
ピンクはなにかを投げてよこした。
セリシア:え、これってトレジャーハンターの……。
ピンク:そう、職服。あなたはまずその地味で貧相でいかにも「わたし弱いんです」みたいな格好から変えないとだめ!服装を変えるだけであなたは自信を手にすることが出来るはずよ!
セリシア:えええ…わたしこの格好すごい気に入ってるんだよ。別にいつまでも1次職の振りしてるつもりなんじゃなくて、こだわりなの。
すると、マスクの下のピンクの表情が見る見るうちに変わっていく(ような気がした)。
ピンク:そんなこだわりはそこのゴミ箱にでも棄てちまいな!!わたしはあんたの為を思って言ってやってるんだよっっ!!さあ、さっさと着替えちまえっつってんの!さあ!さあ!さあ!
セリシア:ひえぇぇぇ!!ごごごごごごめんなさいっ!!!わかりましたわかりました今すぐ着替えます着替えますから落ち着いて近寄らないで!!
ほぼ強引に着替えさせられるセリシア。
ピンク:うん、まあなかなか似合うじゃない。ところでどうしてブーツのほうは履かないの?
セリシア:え、いや、えっと、トレジャーブーツはステータス変わっちゃうし、わたし黒いオーバーニーにはこだわりがあるというか、思い入れがあるというか………あ、いえ、嘘です。やっぱり着替えます。
ピンク:いいわよ、そのままで。でもスカートはこっちの赤いのに変えなさい。こっちのほうが合ってるわ。
セリシア:(赤かあ…派手だなあ。)
ピンク:何か言った?
セリシア:いいえ全然まったく。
ピンク:さあ、着替えが済んだら次は修行開始よ!まずは体力づくりでアクロポリスまで5分で走ってきなさい!わたしは飛空庭で先に行って待ってるわ。
セリシア:えええええΣ(゚口゚; 女のいろはと体力づくりにいったいどんな関係が!!???というかあなたは走らないんですか(’-’;
ピンク:なにをするにもまず重要なのは体力よっ!わたしはもう十分体力があるから走らなくていいの。逃げようと思ってもあなたの大切なレンジャーの服と飛空庭の鍵はわたしが預かっているわ。5分以内にたどり着けなかったら二度と戻らないものと思いなさい。さあ、早くしないともうカウントは始まってるのよ!走りなさいっっっ!!!
セリシア:うあああああぁぁぁー!!なにそれぇぇぇぇ………(走り去っていく
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
必死になって走るセリシア。おなかが空いていたことなんてすっかり忘れて走り続ける。シナモンを狙って大地を駆け抜けるスペルユーザーの間を走りぬけ、マジックスリープを使いこなす腐れペンギンを凪ぎ飛ばし、金メッキのイカれたロボットを完膚なきまでに粉砕しつつ、走る、走る。その姿は、さながら肉食獣に追われるアフリカの草食獣のように必死であり、同時にブレーキを失ったダンプカーのように誰にも止められない凄みを放っていた。
そして走り続けること数分、アクロポリスの南側連絡橋にたどり着いたのである。
セリシア:はあ、はあ、はあ………つ、ついたぁ…。
すると、遥か上空から声が聞こえる。
ピンク:遅かったじゃない!あと数秒遅れていたらこの庭はわたしが頂いていたところよ!ホントに残念だわっ!今降りるからそこでまってなさーいっっ!!
セリシア:へえ、はぁ、ふぅ、え…いま…ぜえっぜえ…降りるって…??
満身創痍のセリシアにはピンクの言っていることがよく理解できなかった。
ピンク:ちゃんと受け止めるのよ!いっくわよぉ~…せぇの!(ピューン
落ちるピンク。それをただ呆然と見つめるセリシア。二人の距離は次第に近くなり……
ピンク:きゃあああああたすけてええええええ!!!!!
ピンクの悲鳴が聞こえ、セリシアははっとして目を見開いた。落下の風圧でピンクスーツが吹き飛び、中からは見覚えのある顔が。
セリシア:あ、あれ…あめちゃん!!??
ずどぉぉぉぉぉぉぉぅん!!!!!
二人は地上で激突した。そこで二人の意識はぷっつりと途絶えたのだった。
by kururi_kh
| 2007-03-06 19:40
| ネタモノガタリ。